遺体の安置で気をつけたいこと
今回は自宅に搬送をされた場合の安置についてご説明をいたします。
遺体の安置についてご遺体の安置についてご先にも記載いたしました「ご遺体の安置について」https://chief-mourner.com/bodies-enshrined/ でもお話ししたように、ご自宅での安置は葬儀社がドライアイスなどでご遺体の状態を保つように段取りをしてくれたり、枕飾りなどを用意してくれます。
そこで問題なのが宗派や、地域での違いです。宗派によってはご遺体の安置方法は違うのです。例えば安置の際、枕飾りをすることが多いのですが、浄土真宗では枕飾りや守り刀などでご遺体の周りを飾ることはせず、仏壇を開けて仏壇に飾りを施します。
このように宗派によって安置の方法があるので気を付けてください。また、同じ宗派でも、地域によって弔いのやり方などの風習に違いがあるので、菩提寺や葬儀社に質問をすると良いでしょう。
いつまで安置させておくのか?
自宅で安置をした場合は次の搬送までが、安置をさせておく日数だとお考えください。つまり自宅で通夜、葬儀を行う場合は、葬儀・告別式が終わり火葬場へ向かう時までです。そして通夜・葬儀を会館などで行う場合は、その通夜の日までとなります。
遺体安置のポイント
一般的に遺体安置にまつわる儀礼である北枕の由来は、釈迦入減のとき頭を北に顔を西にしていたと言われています。他の由来は、顔にかける白い布は、悪霊が入り込まないための封印。守り刀は、魔除け。枕飯は故人の魂を引き留めるための依り代。
安置されている遺体が白装束を着ている場合の由来は、「白装束」とは仏の弟子になるための衣装で、「白装束」とは、仏様のいる世界に行くまでの四十九日の旅にでるための支度です。
(浄土真宗では、死後はすぐに極楽往生するという教えなので、旅支度はいりません)
初めて見た時に不思議に思うようなことですが、様々な由来があってお飾りなどをすることがお分かりいただけたと思います。
また、ご遺体に対してのマナーもあります。
・ご遺体の頭上を歩かない
・ご遺体をまたがない
・もしご遺体から血液が出てきたら、触らず葬儀社に相談する。
自宅での安置の場合ペットはどうなる?
室内で飼っている犬や猫などのペットにも気配りをお勧めします。ペットは、普段とは違う家の状況が変わっていることを敏感に感じ取るようです。ペットホテルへ預けるなどの手段も考慮するのも良いかもしれません。
とはいえペットも大事な家族であり、故人が可愛がっていたペットであればなおさら、最後のお別れをさせてあげられる唯一の時間でもありますので、家族で話し合って決めてあげるのが、よいお見送りだと思います。