良い葬儀社をみわける3つの方法・後編
見分け方その2
ズバリ見積もりでわかる葬儀社の特徴では、一般の方はなかなか知ることのない「棺」のことをご説明しましたが、もう一つ見積もりで良い葬儀社か良くないか、分かりやすいのは「花」なのです。
また考えて頂きたいのですが、知人の葬儀に参列した際、祭壇の花飾りなどの量や花の種類には注目されたのではないでしょうか?
例えば「故人が好きだったバラが飾られていて良いわ」や「祭壇に花飾りが少なくてなんだか寂しく感じた」という感想は良くきかれます。
葬儀を行う立場になり、なにげに葬儀社が提案してくる花のことは気にされない方が多いのでしょうし、さらには希望の花を提案することもありますね。
花のことで起こる料金トラブルは、ズバリこれが原因です!
葬儀社はだいたいお抱えの花屋がいるのですが、その花屋の規模や、抱えている花屋の件数または、自社の生花部の規模によって、用意できる花の種類が決まります。(もちろん自社努力で豊富な種類を取り揃えている葬儀社もあります)
ということは、喪主・喪家が希望する花の種類をどこまで用意できるかが、この花屋・生花部で決まります。
喪主の希望の花が用意出来て、それがお値段が高いものだったとしても、それは納得のいくことですが、反対に喪主には花の希望がなく、葬儀社が提案する花の値段が高価すぎると思った場合、花の種類に気を付けてみてみると、白い大輪のユリ・バラ・胡蝶蘭・ランなどが大量に飾られていることがあります。
この種類の花は高級な種類になり、葬儀には白い大輪の花が飾られることが良いことだと思われているかも知れませんが、葬儀の花飾りにおいて実は、絶対これでないとダメだという決まりもないのです。
だから、正直なところを言ってしまうと、葬儀社が儲けやすいところでもあるのです。
見積もりを見て、「高いな」と思っていても葬儀の花はこういうもんだと思い込もうとする考えが、後から料金トラブルになるのです。
花飾りのまとめ
葬儀社の見積もりを見た際には、「この祭壇と、喪主の希望には、この花の種類と量でいいのですか」と質問をしてみて、キチンと答えられるようでしたら、良心的な葬儀社と言えるでしょう。
また、花には野菜のように季節があるので、季節外れな花を希望し、葬儀社が用意をしてくれた場合はお値段が高くなるのは当たり前なので、希望される場合は花の季節にもご注意してくださいね。
見分け方その3、葬儀社担当者の足元を見よ!
最後に良い葬儀社を見分けるには、靴下をみてください。
私が仕事で関係のあった葬儀社の、とても評判の良い葬祭ディレクターがいつも気を付けてたことが「靴下」でした。
その葬祭ディレクターにその理由をたずねてみたところ、こう言いました。
「私たち葬儀社の者が身だしなみに気を付けるのは当たり前ですが、それは見てくれではなく、故人への礼儀だと思うのです。だから靴下にまで気を配り、なるべく新品の靴下を着用して皆様の最後のお別れの場面をお手伝いさせていただくのが仕事だと思っています。」
葬儀社にもいろいろありますが、うたがってかかるのではなく、きちんと説明をしてもらうことがトラブルの回避にもなり、気持ちよく故人を送り出すことができますね。