良い葬儀社をみわける3つの方法・中編
中篇では、良い葬儀社の見分け方「その1」で、心理カウンセラーのように喪主・喪家の心情をくみとった対応の出来るところがありますよという、私の体験からお話しをさせていただきました。
後編では、少し専門的なことも踏み込んで知って頂きたいと思います。
見分け方その2、ズバリ見積もりでわかる葬儀社の特徴
葬儀の見積もりを出してもらっても、生涯で1度 2度くらいしか見ない見積もりですよね。
そんな見積もりを見ても、何が絶対に必要で、どの部分の予算を削ることができるのか分からないと仰る方が大多数です。
しかも葬儀までの準備にはあまり時間がないので、急いで決めていかなくてはならない状況で、葬儀社が本当に故人や喪家に合った葬儀プランを組んでくれているのかと不安になりながらも葬儀社を決めてしまい、後からこんなにも説明と違うのかとトラブルになるケースがよくあります。
先ずは葬儀に使う物を見てみましょう。
<葬儀に使う物>
・仏前飾り
・納棺具
・ドライアイス
・枕飾り一式
・遺影写真
・消耗品(ローソク・線香など)
・祭壇
・棺
・受付用具
・立て看板
・花(祭壇用・出棺用)
など
<目に見えないがお金がかかるもの>
・司会役
・受付
・その他お手伝い役
・寺院へのお心づけ
・お車代
・飲食代
・会場費
・レンタル喪服
<その他でかかる費用>
・火葬料
・霊柩車
・ハイヤー・バス
・香典返し
おおまか、このような内容の物が費用としてかかるわけですが、ズバリ費用として削れるところは
「お棺」「花」です。
これは葬儀社から文句を言われるかも知れないほど、業界の暗黙とされる部分なのであまり知られていませんが、ご説明しますね。
棺にはランクがあります
「桐棺」「天丸棺」「彫刻棺」といった3種類が主流になっていますが、桐棺が一番安く、彫刻が一番高いものになります。
そこで、みなさまにお訪ねしたいのですが、知人の葬儀に参列した際に故人の眠るお棺に注目をしたことがありますか?
例えば、「あのお棺は品租でケチってるのかしら」という風な感想を持ったことがありますか?
大半の方が棺のことなど気にしていないのが本当のところです。
ですから、予算を抑えて他のことで故人のためにお金を使ってあげたいとお考えの方は、葬儀社の担当者に「お棺は桐棺でお願いします」とお伝えください。
これを無理にでも「天丸棺」をススメてくる担当者は他もランクの高い物をススメてくる可能性があります。
また、彫刻棺は一般的には社葬などの200万コースの葬儀に使用されるものなので、家族葬儀や、中型の葬儀では論外です。
まとめ
2つ目の答えは、見積もりに書かれている「棺」について葬儀担当者が相談にのってくれるかどうかで良し悪しが判断できます。
または、葬儀担当者がこの棺が好ましい理由をきちんと説明してくれるところは、良い葬儀社だと考えて良いと思います。