葬儀でのお仕事(告別式のお仕事)
葬儀と告別式って何がどう違うの?
一般的な定義としては、宗教行事である葬儀は、故人のご冥福を祈り、極楽浄土に行けるように祈願(成仏祈願)することです。(遺族、親族、近親者にて執り行う)
その語源は、宗教儀式の「葬儀」の「葬」と、世間の皆さんに亡くなったことをお知らせする式典「告別式」の「式」を組み合わせた造語といわれています。
世間一般では、「葬儀」「お通夜」と合わせた総称として使われています。
また、告別式とは、その語源が「野辺送り」といわれております。「野辺送り」は故人と親しい間柄に合った方たちが、最後にお別れをする儀式の事です。
ですから、本来、「葬儀」と「告別式」は別々に分けて行うものなのです。
お通夜と同様、両方の儀式とも、基本的には葬儀担当者に進行を任せます。
葬儀(告別式)当日は何をすればいいの?
葬儀は通常1時間程度の時間を要します。その流れで引き続き告別式へと移ります。その後宗家(基本的に喪主家族)が棺に、生前個人が好きだったもの(果物、お菓子、食事)や写真などの思い出の品などを入れます。
最後に、遺族、親族、会葬者(希望者)の皆さんでお花を入れます。一般的な告別式の場合は、10分もあれば終わることです。しかし、本当に最後のお別れになるので、皆さんが悔いが残らない様に、心行くまで故人との最後の時間を共にできるようにしましょう。(30分くらいは時間を見ておいた方がいいでしょう)
棺に入れるお花ですが、見た目的には枝がついていると入れたときにあまり美しく見えません。少々手間はかかりますが、担当者にお願いして、枝のついているお花は、枝をすべて切り取ってもらうようにしましょう。
告別式の終わりに、喪主からの(出棺の)あいさつがあります。「告別式 喪主 挨拶」でスマホやパソコンで検索すれば、定型のひな形で様々な例文が載っています。しかし、それを利用して挨拶分の原稿を作り読んでも構いません。
ただ、うまくまとめる挨拶よりは、喪主のあなたにとって、故人はどんな人だったかを、正直な気持ちで書いた方が、私の経験上、参列者、親族、家族にとって記憶に残るものになると思います。そして、皆さんに感謝の気持ちも伝えましょう。
火葬場でのお別れ
火葬場でのお別れは、炉(火葬炉)に収められる時が、最も悲しい瞬間です。しかし、気持ちを抑える必要は何もありません。思う存分泣いて、お別れを惜しんでください。
火葬炉に入ったのお見送って落ち着いたら、控室に移動です。30分程で火葬が終わり、同じくそれから30分ほど、熱気を覚まします。合計1時間ほどで遺骨との対面です。
血縁のある遺族から「お骨上げ」を行います。これは2人1組で行います。
火葬場で、骨壺(骨箱)に収め、帰路につきます。そして喪主がお骨を抱きますが、その時が、故人の「死」を改めて実感する瞬間です。
式場に戻り初七日法要を執り行い、精進落としを振舞います。そして会葬者の皆さんを見送り、喪主家族として仕事をした長い1日が終わります。
葬儀でのお仕事(告別式のお仕事)のポイント
告別式は、会葬者全員の悔いが残らないように、時間を多めにとる