最新版!葬儀のルールとマナー徹底解説

葬儀を行う時によく聞く菩提寺(ぼだいじ)とは?

葬儀を行う際、葬儀社から尋ねられるのが「故人様の菩提寺はどちらになりますか?」この聞きなれない菩提寺という言葉にきょとんとされる方も少なくありません。
今回は、この「菩提寺」についてご説明いたしますね。

 

菩提寺という漢字を見ると「寺」に関係するのかな?

菩提寺とは、ぼだいじと読みます。
聞きなれないばかりか、見かけることとのない漢字ですから読めない方も多いようです。
さっそく余談ですが、葬儀に関する言葉で聞きなれない言葉は沢山あるんですよ。例えば「湯灌(ゆかん)」「遺体(いたい)」「お斎(おとき)」「戒名(かいみょう)」「荼毘(だび)」「墳墓(ふんぼ)」など行動に対することから物の名前まで、特徴的な言葉が使われています。

さて、本題にもどります。
菩提寺とは、先祖代々のお墓のあるお寺のことで、菩提寺にとって私たちは檀家(だんか)という関係になります。
一家の葬式や、その後の法要をお願いするお寺でもあるので、葬教儀礼に関しては、全てその宗派の作法に則り、菩提寺の運営維持を支えるという関係でもあります。

葬儀と菩提寺
葬儀を菩提寺の僧侶にお願いするのが基本ですが、都心に住んでいる喪主にとって、菩提寺が田舎にあるため葬儀を行う場所までがのアクセスが悪かったり、予算などの理由で菩提寺にはお願いできない場合があります。
そんな場合には、葬儀社に同じ宗派の僧侶を紹介してもらい葬儀をおこなうことができます。

また、事前に菩提寺と相談をして、同じ宗派の寺を紹介してもらうなども良い方法です。
菩提寺にお願いをする際は、檀家をやめたいと誤解されないように、納骨や法要の際は変わらずお世話になることも伝えておくことがポイントです。

葬儀社から僧侶を手配してもらう時の注意点

① 宗派は必ず同じところで!
② 戒名など菩提寺に事前報告をしておく(葬儀社手配の僧侶にお願いする旨)

違う宗派で葬儀を行ってしまい、戒名が宗派と違うものになった場合、菩提寺への納骨を断られるようなトラブルも実際にありました。

ですから、葬儀社から手配をしていただくことになったら直ぐに菩提寺に連絡をし、菩提寺をお呼び出来なかった理由を説明した後、戒名などで気を付けなければいけない点を教えていただきましょう。
トラブルを避けるためだけでなく、今後のお付き合いもあるので丁重にやっておきたいことです。

ポイント

お葬式の時だけでなく、普段から菩提寺とはご挨拶や深いお付き合いをしておくとイザという時にトラブルが少なく済みます。