葬儀社との打ち合わせで揉めない方法
私が葬儀に携わってきた中で、喪主と葬儀社との打ち合わせはスピーディに様々なことを決めていくなと思いました。
故人が亡くなった時間から、通夜の時間までに全ての段取りをしなくてはいけないので当然のことなのですが、段取りは喪主一人だけでは決めにくいことがあったり、葬儀の一般常識がわからず葬儀社に任せっぱなしにしてしまい後から揉めることがあります。
ではどのようなことで揉めるのかをご説明しながら、揉めない工夫をお話しますね。
揉めてしまう具体例
揉める内容の多くは、①「喪主が考える葬儀のイメージを伝えきれていない場合」②「親戚からクレームが出た」などです。
① の場合、葬儀のイメージが幅が広いのでどこからどこまで希望を言っていいのかがわからないという意見をよく耳にします。
例えば、お子様が亡くなった場合、「子供の友達を沢山呼んでみんなにお見送りをしてもらいたい」という希望なら、お子様のどの関係のあった方までにお知らせするのか・子供の参列者が多い葬儀で気を配らなくてはいけないことなどまで葬儀社に相談しなくてはいけません。
でも喪主は悲しみが深すぎたり、慌てていることが多く、正しい判断がつきにくいので喪主の「こうしてあげたい」というイメージを的確に葬儀社へ伝えきれていない場合に「こんなはずじゃなかった」と揉めてしまうことがあります。
② の場合、葬儀の段取りを喪主の考えと宗派のみ重んじたため、喪家のしきたりや地域のしきたりに沿っていない場合、葬儀の準備中に親戚の方が「この〇○はなんだ!!〇○家のやり方じゃない!」とお怒りになることがあります。
打ち合わせは複数で行うのが葬儀常識だった!
最近ではテレビのハウツー番組などでも葬儀トラブルのことでは、「葬儀社との打ち合わせは、複数でおこなうようにしましょう」と言っているのを見かけるようになりました。
身近な人の死で冷静な判断ができないでしょうし、複数いればしきたりなどの確認もスムーズに行いやすくなるので、後から揉めることがなくなります。
喪主の他に打ち合わせに立ち会うのは、葬儀を経験されたことのある方が最適です、
経験者なら細かいところにも気づいてくれるし、落ち着いて対応をしてくださるので頼りになります。
このように打ち合わせで揉めないのは複数で行うことが1番ですが、この他にも工夫できることをご紹介します。
・前もって親戚の方に、しきたりがあるのかを確認しておく
・宗派、菩提寺の確認
・予算と、予備費を決めておく
・世話役について
最後に以上のことを踏まえて、私が葬儀を出した経験では「葬儀社との打ち合わせの前に、どんな家風なのか・しきたりの有無」を喪主とその他の家族と、本家とで話し合っておくことが葬儀社との打ち合わせで揉めない方法だと思いました。