最新版!葬儀のルールとマナー徹底解説

喪主の決め方(ふさわしいのは誰か)

喪主は誰にするか?

故人が亡くなってから葬儀が終わるまでの間、様々な「選択事項」があります。ここでは、葬儀までに準備と決めるべきことをご案内します。

安置場所にご遺体を安置したら、次は何を決めなければならないでしょうか?葬儀社の検討・比較、または葬儀社が決定しているのでしたら、お葬式の内容の検討・打ち合わせをするべきでしょうか?

まず最初にやるべきことは「喪主の決定」です。喪主は、いわゆる「遺族の代表者」の事です。故人が生前「死んだらこの人が喪主に」と指名していた場合、だれがなっても構いません。指名がない時は遺族で話し合い決定しますが、一般的には故人との縁が深い方が喪主になることが多いです。喪主を誰がやるのかが決まらない限り、これ以上先の話には進めないといっても過言ではありません。

社会通念上、喪主は長男・長女(故人の)または、故人の配偶者の誰かがする場合が多いようです。父親が亡くなれば長男または長女(嫁いでいる長女のケースもあります)夫が亡くなれば妻が喪主を務めるのが一般的です。また、配偶者が不在で、未成年の子供ばかりの場合は、他の血縁者から選ぶ場合もあります。

未成年の子供が喪主をする場合もありませが、このケースでは親戚(代表者)が後見人になります。血縁者がいない場合は、生前親しかった友人、知人が喪主(施主を兼任する場合もあり)を代行します。ごく稀に、複数人共同で務めることもあります。

「逆縁」になった場合には?

親より先に子供が亡くなることを逆縁といいます。一昔前は、「逆縁」の時は両親が喪主をするものではないと言われていました。また、両親は火葬場には出向かないことが一般的な慣習としてありました。しかし現代では、「逆縁」の場合は、逆に悲しみが癒えないとの考えから、両親が喪主を務めることが一般的になっています。

 

いろんなケースがありますが、果たして、誰が喪主になれば最もふさわしいのでしょうか?

 

祭祀継承者とは?

日本では古来から、祭祀(お祭りや葬式)は、家の世帯主を中心に行われてきました。例えば、世帯主の葬式の時は、家の跡継ぎの男子がその役割を果たします。この跡継ぎこそが「祭祀継承者」、つまり喪主になるものとされてきました。

しかし今では、昔と違い「家」という概念が大きく変わってきました。「祭祀継承者」という言葉は死語になりつつあります。そこでまずは、ご家族(親族)の中で誰が(祭祀継承者として)適任か確認してみましょう。その家の墓、仏壇(お位牌)などを祀り(まつり)墓がなければ建立し、仏壇、位牌がなければ新たに設け、葬儀以降もずっと守っていく人(祭祀継承者)が最も適任です。

故人の遺言がある場合は「被相続人による指定」が第一です。被相続人とは故人のこのです。遺言、指定が特になければ慣習によって決めても大丈夫です。ほとんどの場合この時点で喪主が決まりますが、揉めてしまうケースもまれにあります。故人が無宗教者で特に信仰心なかったのにもかかわらず、例えば、故人の配偶者、長男・長女などの間で、それぞれの宗教観や宗派が異なる時がその場合です。

このケースでは「喪主の候補者」同志の話では、なかなか決まらないこともあります。このような場合は「調停」を家庭裁判所に委ね、「審判」を仰ぐことになります。

 

喪主を誰にするかのポイント

喪主として誰が適任か(祭祀継承者になるのか)を確認して決める