ご遺体にも種類があることをご存じですか?
先に載せました、「ご遺体の搬送はどうすればいいの?」
https://chief-mourner.com/corpse-transport/
では、病気など病院で亡くなった場合でのご遺体の搬送について説明させていただきましたが、死亡される場所は病院ばかりではなく、「交通事故」「事件」「災害」「突然の死亡」「自殺」などの理由で様々な場所で亡くなられますよね。
その病院以外で亡くなられた場合、故人の死因によってご遺体の種類が変わり、法律に則った場所へと運ばれることはご存じでしょうか?
ご遺体の種類とは?
亡くなられた死因によっては検視により、犯罪性の有無の判断を行う機関にゆだね、犯罪性がないとみなされ法律的に死亡を確定された後でないと葬儀社はご遺体に触れることは出来ません。
<検視が必要なご遺体の種類>
・病死、もしくは自然死であっても生前にかかりつけ医がない場合
・病死、もしくは自然死であるかどうか不明な場合
・指定された感染症による死亡、中毒死の場合
・溺死、事故死、災害死、自殺の場合
・殺人、過失致死などの犯罪死など
これらほとんどの場合、警察に運ばれ冷暗所に安置されることになります。ここで、ご遺体の身元が判明した場合はご遺族にも警察へ来るように伝えられます。
さて、本サイトは葬儀に関する内容を主にしているので犯罪性のあるご遺体の場合は置いておき、犯罪性がないとみなされた場合のご遺体について話を進めていきます。
犯罪性がないと確定されると検案書が作成され、この時点でご遺族に戻されるのですが搬送は葬儀社の車もしくは、葬儀関係の車での搬送が多くみられます。
ただ、検視が即日行われることもありますが、不審な点があった際には司法解剖が追加されることもあり、ご遺族の元へ戻されるのは2日~1週間かかることもあります。
事故死による検視からの搬送例
実際にあった葬儀関係者が事故での警察引き取りの案件です。
ご遺体は車の事故による即死だったため、身元が判明しご遺族のもとに警察から身元確認と引き取りのために連絡があり、ご遺族は慌てて警察へ行ったそうです。
ご遺体に事件性はなく、すぐに引き渡し可能だと告げられたのですが事故の傷などでご遺体が損傷をしていたため、葬儀社に相談をしてこられたそうです。
相談をされた葬儀社はご遺体の損傷のこともあるので、ご遺体を綺麗に整える「湯灌」の会社に依頼することを提案したところ、ご遺族に承諾を得られたので「湯灌」会社の者が警察からご遺体を運ぶことになりました。
そして、ご遺族の意向で自宅へ搬送し「湯灌」を行い綺麗な体となったご遺体は、お通夜の日までこの状態を保てるようにドライアイスなどの処置をし、通夜の日に葬儀社が葬儀会館へ運びました。
病院で亡くなった場合でもすぐに相談
これらのことからおわかり頂けたと思いますが、ご家族や大切な方が病院以外で亡くなられた場合でも慌てることなく、まずは葬儀社に相談をすればスムーズです。