葬儀費用以外にも「葬送費用」が掛かるのを知っていますか？

「葬送費用」って何のことですか？

「葬送費用」と聞いて「聞いたことがある」という方は少ないかもしれませんね。私もこの業界に入るまでは聞いたことがありませんでした。

お葬式にかかる費用は、前にも述べましたが、葬儀は１２０万、会葬者の交通費、宿泊費までを入れると１５０万円位が相場と申しました。しかし、葬儀以外にもかかる費用が存在します。コレを知っておかないと、あなた自身の負担が大きくなることもありますのでご注意ください。

「葬送費用」というのは、故人の「看取り」から「葬儀」を経て、３回忌までの年忌法要まで全てを含めた、葬儀にまつわる一連の費用のことを言います。葬儀が終わって一年目を「１周忌」、２年目が「３回忌」ですので、亡くなった瞬間から２年の間にかかる費用全てが「葬送費用」ということになります。

葬儀関係の一連の「非日常」の出来事が続きますので、どうしてもお通夜、葬儀といった比較的大きくお金が動くことに目が行ってしまいがちですが、そればかりに気をとられていると、葬儀の資金繰りが苦しくなっていきます。

その上、この後に待ち構えている「遺産相続」にも、この「葬送費用」が大きく影響してきますので、ご注意ください。通常、葬儀、納骨に関する費用は、故人の残してくれたお金から出ますが、他の費用に関しては、ご遺族の家族が負担します。

なので、「遺産相続」はこの「葬送費用」までしっかりと加えたうえで計算しないと、ご遺族のみ、大きな負担を背負うことになります。

「葬送費用」の内訳と・金額の目安

ここでは、上記のような事が起きない様に「葬送費用」に関する費用とその目安をまとめておきました。

■お布施（菩提寺）→→→→→→→　　５０万円
■墓石の購入（墓地代金も含む）→　２５０万円
■納骨費→→→→→→→→→→→→　　２０万円
■仏壇、仏具一式購入費→→→→→　　４０万円
■法要代（３回忌まで飲食代込み）　　３０万円
■相続、遺品整理費用→→→→→→　　６０万円
■葬儀代金一式（交通費、宿泊費）　１５０万円
………………………………………………………………………………
合計　　　　　　　　　　　　　　　６００万円

※あくまでも、一般的な目安となります。サービスの種類、規模、墓石、仏壇関係の購入代金などにより、増減します。

上記は、「初仏」つまり、初めて「お葬式」をする事になったケースで、葬儀をすることになる全員に当てはまる金額ではありません。しかし、２年という長期にわたり、これだけの金額がかかることを頭に入れ、予算計画を立てるべきだと私はお勧めします。

「葬送費用」に関してのポイント

亡くなってから３回忌までの２年間にかかる全て費用をもとに予算を立てる。