臨終の時、あなたはどうすればいいと思いますか?
家族や、大切な方が危篤になりあなたは慌てながらも様々な対応に追われていることでしょう。
でもこの時こそ、しっかりとした気持ちで冷静に行動し、準備を行ってください。
『ご臨終を迎えた後の流れ』
① 死亡診断を行う
② 看護師によるエンゼルケア
(エンゼルケアとは・・・病院によっては内容が変わりますが、主に故人の体に綿を詰め、体を綺麗にし、身なりを整たり、着替えを行います)
③ 病院での最後の家族や親族のお別れの時間
④ ご遺体を搬送する
まず用意をしていただきたい物は、危篤後に亡くなられた後に着せ替えていただくための衣類を用意します。
浴衣は病院でも販売をしていますが、故人が好きだった服を着せたいとお考えなら危篤の段階で病院に持参しておきましょう。
服を持参する場合のポイント
用意には慌てていることもあり、故人のサイズに合わない時の衣類を選んでしまうことがあります。
なので、サイズに不安がある場合は2着ご用意することをお勧めします。
また、病院でお着替えをしたものが気に入らなくても葬儀社が搬送をした後に葬儀関係者がお着替えを行えますのでご安心ください。
エンゼルケアを行っている間にやること
看護師によるエンゼルケアが施されている間、ほとんどの病院では家族や親族は病室の外で待機をします。
この間に、葬儀社に連絡をしたり、退院手続きを行います。
退院手続きのときに精算もあるので、まとまった現金を用意しておくことも必要です。
少し話が前後しますが、臨終に宗派関係者が(キリスト教など)立ち会うこともありますので、宗派によって必要であれば危篤の時点で知らせておきましょう。
エンゼルケアが終わると、退院する準備をしなければいけないので、故人の荷物を運べるだけのバックや入れ物も用意しておくと便利です。荷物はけっこうかさばる物が多いようですので、自家用車やタクシーを利用することも念頭に置いて準備をすすめるとスムーズです。
臨終の時、親族や、家族がしてあげられること
ここまで準備に追われているとご遺族は疲れがピークに達しているかと思いますので、飲み物を用意してあげたり、休憩を促してあげるといいでしょう。そして、知らせなくてはいけない方への連絡を出来る範囲で請け負ってあげるとご遺族の負担が軽減します。
臨終の時に多く見かけるトラブルが、ご家族や親族が危篤に間に合わず「最後に看取ってあげられなかった」と悔やむトラブルがあります。このことにより故人の兄弟姉妹など親戚の方々がいがみ合い、ご遺族が体調を崩されることがございます。ひどい場合には、動揺から極度のストレスがかかり倒れてしまう方がいるほどです。
ご臨終に対し動揺をしたり、思いが募ることも理解できますが、今までの看病で疲れが溜まっているご遺族に対し心優しい配慮を持っていただけることを私は願います。