最新版!葬儀のルールとマナー徹底解説

葬儀の場所はどこにする?

葬儀社を決め、打ち合わせを行う段階で聞かれるのは、「安置場所「通夜の場所」「葬儀の場所」ですので、できるだけ早いうちに決めておくとよいです。

 

場所を決めるポイント

葬儀の式場を決める時に考えなければいけないことは、会葬者の人数です。
故人が人付き合いの多い方や、仕事での立場から参列者が100人を超える場合や、故人の住まいが付き合いのある人たちから遠方で参列者が30人未満の場合など、人それぞれにその立場や環境で違いがあるので、まずはお付き合いの人数を考えましょう。

その次のポイントは「集まりやすい場所」を確保できるかどうか。会葬者がお越しになるのに遠方の場合は宿泊も視野にいれなければならないので、集まりやすい場所に付随し、宿泊場所の確保も必要な場合があります。

その他には「故人の意志」「費用」「設備」などを視野にいれて決めていきます。

 

それぞれの葬儀場所

寺院の本堂の場合・・・故人が所属している菩提寺の本堂で葬儀を行うこともできますので、希望される場合は菩提寺のご都合などをお聞きしその旨を相談します。
ただ、菩提寺のなかには古い建築であるため、トイレや階段などの整備が整っていないため、葬儀には不向きな場合もあります。

自宅の場合・・・故人が自宅に帰りたがっていた場合など、その希望を叶えてあげたいという思いで、自宅での葬儀をされる方もいらっしゃいます。自宅葬は費用も安くなるのがメリットですが、会場にするための準備にお部屋の片づけなどを大変行わなければいけないので大変です。

地域の集会場・公民館の場合・・・故人や葬儀を行う人の住む地域にある共同住宅にある集会場や公民館などで葬儀を行うことは可能です。ただし、共有の場であるため様々な制約があるのでしっかり把握しておかなければ、後でトラブルの元になるかもしれません。

葬儀社の式場の場合・・・葬儀社が保有している式場では専門ですので、幅広いニーズに答えた葬儀準備をしてくれますが、希望事が増えるたびに費用が重なることは覚えておいてください。ただ、最近の式場には車いすでの参列をされる方用のスロープが整備されていたり、正座が困難な方用のグッズなども取り揃えている会館が増えています。

 

葬儀場所を選ぶ際の失敗例

葬儀の希望を考えるにあたり、想定をしていたこととは違うことが起こることもあります。
Aさんは故人の身内のかたが少ないこともあり、こじんまりとした家族葬を葬儀社の会館で行うことにしました。
Aさんの想定では参列者は30名ほどだと思うので「一部の関係者を限定してお呼びする」ということでしたが、いざ葬儀になると参列者は100名になってしまいました。
最近は携帯電話やメールなどの通信手段が発達したこともあり、参列者がつい他の人に知らせてしまうことで、一気に広がり「あの方が参列しているなら私も行かなければ失礼かも」という思いで葬儀にお越しくださる方がいらっしゃることもあるという事例でした。