初めての喪主のマナーについて
通夜を迎えた喪主や遺族は弔問客にたいしてどのように対応をすればよいかわからず、必要以上に疲れてしまう喪主様がいらっしゃいます。
そのようなことがないように、弔問客へのマナーをご紹介します。
通夜振る舞いとは?
通夜が終わったあと、弔問客に料理や飲み物を振る舞われることです。
飲食を通じて故人を偲びながら、思い出を語り合うことで故人への供養をするとともに、弔問客へのお礼のしるしとして会食の席を設けます。
<ご案内のお声かけ>
「お浄めの席を用意していますので」
「ささやかですが、別室に粗茶などをご用意しています」
お料理は、以前は近隣の主婦が手伝い、料理を作っていましたが、最近は「すし屋」「仕出し」に注文したり、葬儀社が手配をします。
<席順について>
僧侶には最上席をご用意し、故人とゆかりの深い方から順に着席していただきます。
<通夜振る舞いの開式のあいさつ>
本日はご多用の中、ご丁寧におくやみをくださりましてありがとうございました、〇○の存命中には格別のご厚情を賜りまして、熱く御礼申し上げます。ささやかではありますが、粗茶などを用意しております。どうぞ召し上がりながら、故人の思い出話などお聞かせいただければ幸いです。本日はまことにありがとうございました。
喪主は全てに声をかけましょう
通夜振る舞いの席では喪主は全ての方にお声をかけるのがマナーです。
そして、通夜振る舞いの接待をしてくれている関係者や、受付係りなどのお世話をしてくださった方々の食事の手配も忘れないようにします。
しかし、車を運転する方へはお酒をすすめないようにお気をつけください。
最近では、通夜振る舞いの場所がないことや、葬家の都合で、通夜振る舞いを省略するケースもあります。
その場合は、「粗供養」としてお酒・折り詰め・お茶・ギフト券などをお渡しします。
お渡しするときには「不行き届きで準備が整っておらず申し訳ございません」と詫びの言葉も忘れずに。
また僧侶が通夜振る舞いに出席されない場合は、「お膳料」と「お車代」をお渡ししてお見送りします。
喪主はお見送りをしない
通夜振る舞いは9時くらいまでとし、タイミングを見計らって喪主からの簡単なご挨拶と、告別式への参列のお願い、簡単なお礼を述べます。
そして、弔問客が帰るときには喪主・遺族は見送らないのがしきたりですので、着席のまま黙礼し、世話役が代わりにお見送りをします。