最新版!葬儀のルールとマナー徹底解説

良い葬儀社・担当者に出会うためのネタ元(情報源)

情報源の種類とその信頼度

まだ、葬儀社を決めかねている場合は、様々な情報の中から、葬儀担当者を一人だけ決めなければなりません。その担当者をどう探していけばよいか、ポイントを説明しましょう。

ネタ元①知り合いの紹介

知り合いで葬儀経験のある人を探す。

あなたの会社の同僚、友人等で葬儀を経験者がいれば、詳しく話を聞いてみることも一つの情報源でしょう。その人が経験した葬儀が、満足のいく内容だったとしたら、それは間違いなく信頼度の高い情報です。

もし、その葬儀社が多少離れている場所であったとしても、心配はいりません。知り合いの葬儀社数人から聞いた情報をまとめると、たとえ30~50キロくらい離れていても、何も問題もなく来てくれるはずです。ちなみに、私の祖父の際の葬儀も約35キロ離れた隣りの市から来てもらいました。

前にその葬儀社でお葬式を上げた顧客の紹介で仕事が入ることほど、葬儀社にとってうれしいことはありません。紹介をいただく=自分の仕事を認めてくれたということを意味します。なので、きっと通常の仕事以上に頑張り、様々な面で配慮してくれるでしょう。

ここで注意点ですが、たとえ同じ葬儀社だとしても、当然のことですが個々の担当者で、そのスキル、人間性が変わりますので、知り合いが担当してもらったその担当者名、携帯番号も、必ず聞くようにしましょう。

参考までに、少人数でやっている葬儀社は基本、すべてを一人の担当者が微に入り細にわたり、全部を仕切りますが、少し大手になると、分業して効率よく動くことがあり、複数の担当者がつくことがよくあります。(通夜・葬儀の進行役など)知り合いには誰がよかったまで聞いておいてください。

また、今後あなたが喪主になる時が来るかもしれません。なので、他の方の葬儀に参列したときには、喪主になったらの視点でチェックしてみるのもいいかもしれません。「いい葬儀だな」と思ったら、その葬儀担当者に名刺をもらいましょう。

その葬儀の四十九日(七七日・なぬなのか)が終わるのを待ってその友人・知人に会って、葬儀担当者のスキル、人間性、費用はいくらかかったかなどを聞いて、良さそうだなと思ったら、その葬儀担当者が、あなたが喪主になったときにきっと役に立ってくれます。

 

ネタ元②自分でネット検索で探す。

ネット検索で探す場合の注意点ですが、葬儀社がランキング、比較形式などで紹介している「紹介サイト」は要注意です。それは、簡単に葬儀社が見るかる反面、安心して頼めるかは別問題です。なぜなら、その運営者が葬儀の現場を理解していないで紹介している場合も多いからです。

ではここで、なぜ「紹介サイト」が紹介しているかを考えてみましょう。チョット考えれば、ネットに精通していない普通の人でも想像できるかもしれませんが、葬儀の問い合わせ、または契約で「紹介手数料」「登録料」がその業者に入るからです。

「紹介手数料」などを成果報酬型として「紹介サイト」に支払わなければなりませんから、利益を確保するためには、当然その手数料分だけ料金に上乗せしなければいけません。

このような(裏事情)がありますので、もし良さそうなところをネットで見つけたら、その葬儀社の「公式サイト」も見てみることをお勧めします。

サイトの作り、体裁だけで判断するわけではありませんが、仮に、手作り感満載のページでも、会社(社長・スタッフ)の、葬儀に対する熱意がしっかりと感じられれば、良い会社といえるでしょう。

逆に、「今ならこのセットでいくら!」みたいな、まるで家電量販店のチラシような、値引き、割安感を極端に打ち出している会社は、避けた方がいいでしょう。

つまり、ネット検索は、多少なりとも、葬儀の内容、料金の相場などの知識を付けるためとか、葬儀社の候補を見つけ、リストアップしておく程度にしておき、最終決断は、担当者と面談してから下すようにした方がリスクを回避できるでしょう。

 

ネタ元③病院からの紹介

予め「事前準備」をしていない方は、亡くなったらすぐに携帯電話で葬儀社を探す方がほとんどですが、それでも見つからなければ、病院で紹介された葬儀社に頼んでいるようです。しかし、ここでも注意が必要です。

何をすればいいのかわからないうちに「探すの面倒だからそれでいいです」という考え方もあるかもしれません。でも、病院からの紹介の葬儀社は割高になるかもしれない、ということを知ったら、どうでしょうか?

割高になるにはそれなりの根拠があります。その説明をする前に裏事情をお話ししましょう。病院が指定する葬儀社の多くは、病院内の狭い「詰め所」で、2人で1組になりお盆・正月関係なく、1年中、24時間を交代制で紹介が来るのを待っています。

彼らの人件費を15,000円/1人(一日)計算すると
■1年間当たりの総人員数(延べ)

6人(一日)×365日=2,190人
■1年間の人件費
15,000円×2,190人=3,285万円

となります。

例えば、1日に1件の紹介があったとします。それを365日で割ると

3,285万円÷365日=9万円

要するに、1件当たり9万円位高く設定しないと、人件費すら払えないということなのです。1日1件以上紹介がある場合には、9万円より安くなることがもしかしたらあるかもしれません。しかし、1日1件以下だったとしたら、もっと上乗せせざるを得ないでしょう。

いくら、病院指定葬儀社だからといっても、全部が全部、高い料金設定ではありませんし、技術的にも決して劣りません。当然のことながら、人柄もよく、まじめな担当者もたくさんいますので、多少割高でも相手を見て「許容範囲」なら頼んでみてもいいでしょう。

 

良い葬儀社・担当者に出会うためのネタ元

①葬儀経験のある知人・友人に話を聞き、良い担当者を探す。
②ネット検索は、リサーチ程度として位置付ける。
③病院からの紹介の葬儀社は、料金設定が割高な場合が多い。